書評

岸見一郎さん・古賀史健さんの「嫌われる勇気」を読みました。

嫌われる勇気
嫌われる勇気

岸見一郎さん・古賀史健さんの嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えを読みました。

もう衝撃。

すごいとしか言いようがない。

すばらしい本に出会った後は、ものすごく興奮して熱くなるんですが、この本はなぜか冷静になってしまいました。

人生には数えきれない悩みがあります。
その悩みの全てがこの本によって解決するでしょう。
いや、解決するというか、悩むべきことではなかったと気付かされる・・・

 

アフィリエイトのノウハウ本ではありません。

本文は、哲学者と青年の会話形式で進んでいきます。
過去が原因となって、現在の自分を作るという青年(原因論)に対し、哲学者は、「過去は全く関係ない」と言います。

ぶつかる二人の意見。

哲学者は過去の経験に自ら意味を与えることで、今日から人間は変われるといいます。

それが、アルフレッド・アドラーのアドラー心理学。
アドラー心理学では、過去の事は関係なく、目的を考えます(目的論)

 

たとえば、

・私は、ストレスがたまって、過食し太った。(原因論)
・私は、太った自分に対しその言い訳をするために、ストレスで過食に走ったという理由を探した。(目的論)

という感じでしょうか?(この例は私の解釈で本文には出てきません)

 

自分次第で…という所は秋山まりあさんの100%自分原因説で物事を考えてみたら……に似ていますが、切り口は全く違います。

 

Amazonレビューに他の方が書いていたけど、100冊他の本を読むより、この1冊を読んだほうがいい。
全く同意見。

ただ、「嫌われる勇気」が最後のほうに出てくるので、読んでいる途中で「嫌われる勇気の話はいつ出てくるんだろう?」と思いました。
面白くないけどわかりやすいタイトルに変えるとしたら「全ての問題が瞬時に解決し、今日から幸せになれる“アドラー心理学”入門」ってとこかな?

とにかく、会う人全員にすすめたい。

 

 

 

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